【平屋】土地の選び方。注意するポイント3つ【広さや予算】

土地選びでは注意すべきことがたくさんあります。
平屋を目指すなら「平屋ならではの注意点」も押さえておきたいところ。

この記事では平屋で特に注目しておくべきポイントを紹介します。

↓土地選び前にまずは間取り作りからしておきたい理由↓

目次

平屋建築のための土地選びで注目すべきポイントは?

結論、平屋土地選びで特に注目するべきポイントは以下の3つです。

  • 土地の広さと建ぺい率
  • 水害リスク
  • 日当たり

平屋に限らず、土地購入予定者全員が気にすべき事も後述します。

土地の広さと建ぺい率

平屋を建てるにはある程度広い土地と、建ぺい率の高さが必要になります。

建ぺい率
土地の面積に対して、建物を建築できる割合の事

建ぺい率が高ければ、狭い土地にも大きな家を建てられます。
しかし、隣家との距離問題、防災の観点から高ければ高いほど良いというものでもありません。

ママ

40~60%が目安。
見学した物件は50%が多かったよ

例えば40坪の平屋を建てたい場合。
建ぺい率50%の土地なら80坪の土地が必要です。
二階建てなら、同じ建ぺい率の土地なら40坪で済みます。
※もちろんそんな単純な話ではありませんが…

後述する日当たりでも触れますが。
十分な日当たりを確保するために、できれば土地にもっと余白があったほうが良いと私は思います。

角地であれば道路に二面接道していることで日当たりにも有利。
かつ、角地緩和で建ぺい率も10%加算されるのでおすすめです。

地価の安い地域で面積をとるのも有効な選択。
ですが、その分資産価値が下がったり利便性が悪くなるデメリットもあります。

水害リスク

平屋で特に注意したいのが水害リスクです。

二階部分に避難する選択肢が無いため、水没する可能性がある土地には絶対建ててはいけません。

ハザードマップをチェックして特に水害リスクの無い地域から土地選びしましょう。

日当たり

平屋の家に住んで感じたデメリット。
それが総合的な日当たりの悪さです。
どう工夫しても日当たりがイマイチな部屋ができてしまいます。

日あたりはメンタルにも大きく影響するので、できる工夫は最大限することをおすすめします。

ママ

窓を多く作ると費用がかさんだり気密性が下がるから、窓の数以外の工夫が大切だよ。

近くに3階建て以上の建物が建たない地域にしたり、庭を広くして隣家との距離を取るなどして十分な日当たりを確保しましょう。

土地購入者全員がチェックすべき共通ポイント

どんな家を建てるかに関わらず、土地購入する人全員がチェックしておくべきポイントは以下の通り。

  • 地盤
  • 周辺環境
  • 境界線
  • 用途地域
  • 建ぺい率・容積率
  • 接道義務
ママ

それぞれ簡単に説明します。

地盤

地盤が弱いと、地震による液状化や地盤沈下、それに伴う傾きや倒壊のリスクがあります。
建築に当たり補強工事を行う場合、以下の通り費用が掛かります。
地盤が弱いほどより強度が強く費用が高い工事が必要になります。

スクロールできます
工法(地盤補強) 内容費用(坪単価)
表層改良工法表面(2mまで)を掘削、セメント系固化材を土に混ぜて土を戻す工法約3万円
柱状改良工法円柱の穴を良好地盤まで掘り、セメントで柱上の土台を作る工法約5万円
鋼管杭工法鋼管の杭を硬い地盤まで打ち込んで土台を作る工法約10万円
工法別費用
悩む人

安全面・費用面考えると地盤は強い方がいいけど…
地盤の強さはどうやったらわかるの?

地盤の強さは「地盤調査」をすることで正確に把握できます。
ただ、この調査は土地購入後かつ、ある程度間取り作りが進んでいないと行えません。

パパ

調査には持ち主の許可が必要だし、もし調査するなら自費。

購入前に正確な地盤の強さを知る事ができないとしても、ある程度予測はできます。

ママ

地盤サポートマップもおすすめ!

以下の項目に当てはまる土地は地盤が弱い可能性があります。

  • 川や池、沼の近く
  • 以前海だった
  • 水田近く・以前は水田
  • 盛り土した土地
  • 低地

水の近くは注意が必要です。

一般的に低い場所より高台の方が地盤は強いと言われています。
しかし、高台であっても盛土の場合はリスクが高いのであまりおすすめできません。

もしリスクがありそうな土地を見学するときには隣近所を見渡してみましょう。

  • ブロック塀が沈んでいる
  • 道路が歪んでいる
  • 土間コンクリートにひび

こんな特徴がみられる場合は、地盤が弱い可能性があります。

周辺環境

周辺環境は賃貸でも同じように悩むポイントですが…
持ち家は気軽に引っ越すことが難しい分、より慎重に検討する必要があります。

我慢が長く続くポイントがあるなら、避ける方が望ましいです。

利便性を優先するなら交通量の多い道路沿いや大きな商業施設近くがベスト。
静かな場所でゆったり過ごしたいなら違った選択の方が良さそうです。

ママ

子供がいれば、学校や公園の有無は重要だし、お年寄りがいるなら病院やスーパーが近いと便利だよね。

ライフスタイルによって「周辺環境」に求める要件は大きく変わります。
そこで暮らすことを具体的にイメージしながら土地選びをすることが大切です。

候補が絞られてきたら、時間や曜日を変えて何度か見に行くのもおすすめです。

パパ

平日朝・夕の交通量や夜間の雰囲気、隣近所の生活状況で、思いがけない落とし穴がある場合もあるからね。

境界線

原則、土地の売買は
「どこからどこまでが該当の土地なのか?」
が境界ではっきりしていること前提で行われます。
しかし、稀に境界が曖昧なまま売買契約が進んでしまう場合があります。

境界が曖昧なままで購入してしまった場合、住宅ローン審査に通らない場合もあるため、数十万円をかけて確定測量する必要も出てきます。

本来、境界の確定測量は売主側で行うべきことなので、売買手続き前に測量して確定してもらう事を徹底しましょう。

用途地域

都市計画では「住宅地」「商業地」「工業地帯」など類似した建物・施設を集めることで、より効率的な都市活用をしています。
その区分を「用途地域」として定めています。

ママ

ちょっと古いけど、国土交通省の「まちづくりの話」が分かりやすいかな

用途地域マップを、土地の見学前にその地域の区分をチェックしておくと、周辺にできる可能性がある施設を把握できます。

建ぺい率・容積率

先述の通り、土地の面積に対して、建物を建築できる割合が建ぺい率です。

パパ

建ぺい率は都市計画に基づいて、エリアごとにある程度決まっているよ

二階建て、三階建てにした場合の延床面積(建物全ての階の総床面積)の敷地面積に対する比率が容積率です。

建ぺい率が低い、あるいは敷地面積が低い場合も、容積率が高ければ階数を増やすことで大きな家を建てる事が可能になります。

接道義務

建築する土地には原則、幅4mの道路に2m以上接しなくてはいけないという「接道義務」があります。

ママ

災害時に救命活動をスムーズにするため、緊急車両が通れるように必要な決まり。

違反している場合は建替え時にセットバックが必要だったり、場合によっては建替え自体不可な場合も。

ママ

建て替え不可の土地は「再建築不可物件」と呼ばれてるよ

新築前提での土地探しで再建築不可物件が候補になる事はありません。
ですが、相続した土地が該当する場合もあるので知識として覚えておくことをおすすめします。

平屋の土地探しで注目すべきポイントは3つ

平屋を建てるなら、土地探しでは以下の3つのポイントに特に注意しましょう。

  • 土地の広さと建ぺい率
  • 水害リスク
  • 日当たり

マイホーム作りは一度きりで、土地との出会いはタイミングです。
後悔しない家作りのための土地探しは、満足いくまでじっくり行いましょう。

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