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電気代…高い
電気代の高騰が続き、白目向いてしまいますよね…
更に今年も値上がりする可能性が↓(外部サイト )
なんですが。
わが家は正直、そこまでの打撃を受けずに済みました。
もちろん上がってはいる。
それでも、許容範囲内…かな。
我が家の電気代節約に貢献してくれているのが太陽光発電で得られた電力。
それも、初期投資0円で。
もちろん、初期投資0円にはカラクリがあり、メリットもデメリットもあります。
この記事では、わが家が新築時に導入した「建て得」という太陽光発電のサービスについて紹介します。
「建て得」の太陽光発電について
「建て得」はLIXIL TEPCO スマートパートナーズ(以下LTSP)が提案するZEH購入者向けの太陽光発電の仕組みです。
ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。つまり、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。
経済産業省・資源エネルギー庁知っておきたいエネルギーの基礎用語 ~新しい省エネの家「ZEH」より
大手メーカーは独自の太陽光発電システムを持っています。
その点、中小規模の工務店では、信頼できる太陽光発電を扱っているかを判断するのは難しいよね…
「建て得」は、中・小規模の工務店でも太陽光発電のハード・ソフト両面の手厚いバックアップが受けられるお得なシステムです。
提供するLTSPは、LIXIL60%、東京電力エナジーパートナー40%の共同出資会社。
登録しているビルダー(工務店)で、条件を満たす住宅を建てる場合利用できます。
条件には、太陽光設備の設置容量基準もあります。
建てる家のプランによって設置できる面積が異なるので、ビルダー(工務店)と調整しましょう。
「建て得」が初期費0円になる仕組み
「建て得」は条件を満たすことで初期費用を0円にすることができます。
細かな条件はたくさんあります※1が、初期費用0円の仕組みをざっくり解説すると…
- 設備費用は15年払い(ローン)
- 15年契約で、LTSPが代わりに支払い
- 契約中は余剰の売電益をLTSPに譲渡
図にすると以下の通り↓
一昔前の携帯電話契約みたい。
二年縛りで機種代金免除的な…
初期費用が完全に0円になるのは「建て得バリュー」「建て得バリューE」を選択した場合だよ
「建て得」のメリット
建て得のメリットは大きく3つ
- 条件を満たせば初期費0円
- 契約期間、補償が受けられる
- 発電中は電気使い放題
1.条件を満たせば初期費0円
「建て得」の最大メリットは
条件を満たせば初期費が0円
というところ。
太陽光発電導入には初期費用で100万円単位の出費になります。
太陽光発電システムの初期費用には、太陽光発電パネルやパワーコンディショナーなどの購入費のほかに、架台の取り付けや配線などの工事費、補助金の申請手続きなどの諸費用がかかります。
経済産業省が算出したデータによると、2021年における、5kWの太陽光発電システムの設置費用の相場は137.5万円で、1kWあたりに換算した価格は27.5万円/kWでした。
Looopでんき 太陽光発電導入にはいくらかかる?設置費用と必要な設備
わが家の見積もりは12kwで「基準価格360万円」なんだけど妥当なのかな?
初期投資をして、日々使用する電気や売電益で費用を回収していくのが太陽光発電の基本的な考え方。
そこにはリスク・デメリットがあります。
- 初期投資費用が必要
- 発電量がシミュレーションを下回る
- 災害のリスク
- 売電単価が下がるリスク
- 設備不良・メンテナンス費用
- 太陽光パネル・システムの寿命
- 事業者を探す手間
高額な初期投資をして回収できるか不安だし、
太陽光発電について調べ尽くすのも無理!
あらゆる悩み事を抱える家作り中に、太陽光発電を調べ尽くし、最良の選択をするのは困難…
電気代削減を目標にするなら手厚いシステムだと感じます。
2.契約期間、補償が受けられる
「建て得」は15年間、システムまるごと保証※2が受けられます。
定期的なメンテナンスなどは無いから、日々目視で確認したり、発電量をモニタリングする癖はつけた方がいいかもしれない。
3.発電中は電気使い放題
日中、発電で得られる電力は使い放題です。
晴れていると使い切る方が難しいくらい。
曇っていてもある程度は発電するよ。
料理や洗濯、掃除など電気を使う家事をできるだけ日中に行えば、自給率を上げて電気代を節約できます。
タイマー機能をうまく活用して家電使用時間を日中にするのがおすすめです。
わが家はペットがいるから24時間エアコン稼働しているけど、自給率は50%くらい。つまり電気代半額!
「建て得」のデメリット
良い話ばかりに感じるけど…
「建て得」のデメリットは?
建て得のデメリットは大きく5つ。
- リクシル製品の採用が必要
- 途中解約時ローン残高支払い
- 売電益が得られない
- 工事費が必要な場合もある
- 大容量の蓄電池は使えない
1.リクシル製品の採用が必要
サッシや玄関ドア、お風呂やトイレ、キッチンなど、リクシル製品を一定箇所以上採用しなくてはいけません。
サッシと玄関ドアは必須です。
わが家はその他システムバス、トイレにリクシル製品を採用してるよ。
私個人は、リクシル製品に不満はありません。
しかし、インテリアにこだわりがある人にとっては苦渋の決断になるかもしれません。
2.途中解約時ローン残高支払い
15年契約の途中に万が一解約の事由が発生した場合は、ローンの残額を一括で支払わなくてはなりません。
例えば
「名義人が変わる(死亡した場合を含む」
「契約の条件を満たさなくなった場合」
などです。
「条件を満たさなくなった場合」
って具体的には…?
運用開始時に適用条件に合致していても、後から以下のような条件逸脱する変更が行わると解約扱いになります。
例
- 条件を満たさない店舗併用住宅に変更
- 1kw以上の蓄電池設置(※建て得でんち以外)
- 電気自動車から電気供給する設備設置
- 太陽光発電で給湯する機能利用
- 別棟への電気供給(ガレージはOK)
知らずにうっかり違反しないように注意しないとせっかくの初期費用0円が水の泡に…
3.売電益が得られない
「建て得」は設備費用をLTSPに負担してもらう代わりに、発電して使い切れない電力を譲渡する契約です。
夏場、雲一つない晴天時。
ほとんど使いきれずに譲渡に回る発電量を眺めて、少し切ない気持ちにもなります…
売電益はどのくらいになるんだろう…?
って妄想はしてる
売電による利益を重視するなら「建て得」はおすすめできません。
売電で利益を得たいなら、他のサービスを調べ尽くして導入することをおすすめするよ
あくまでも、リスク無しで日中の電気代を抑える事が「建て得」制度利用の目的になります。
売電益を得る代わりに太陽光発電のリスクをLTSPが背負ってくれているって考えてる
4.工事費が必要な場合もある
初期費用が完全に0円になるのは「建て得」の中でも
「建て得バリュー」
「建て得バリューE」
の場合のみです。
次項で詳しく解説しますが、他のプランの場合は工事費・蓄電池に関わる費用の負担が発生します。
太陽光発電のシステム製品代は0円だよ
5.大容量の蓄電池は使えない
「建て得でんち」以外のプランでは、15年間の契約期間、1kw以上の蓄電池を設置することはできません。
つまり1kw未満の蓄電池ならいいってこと…?
\1kw未満の蓄電池って探せば結構ある/
万が一の備え+日々の電気代節約に1kw未満の高性能の蓄電池を活用するのはアリ!
昼間充電して夜間スマホ充電とかに使ってみたり…ね。
「建て得」の新築向けプランは4種類
「建て得」には4つの新築向けプランがあり、それぞれ条件が異なります。
「E」が付いているのはオール電化用プラン
各プランの違いをまとめたのが下の表です。
各プランの違いや特徴、どんな人に向いているのかを解説します。
「建て得」バリュー(バリューE)
建て得はバリュー(バリューE)からスタートしたサービス。
太陽光の設備・システム・工事費が完全無料になる唯一のプランです。
その分条件も少々厳しめです。
- ZEH住宅のみ
- 太陽光設置容量9kW以上
ある程度の容量を載せないといけないので、建てる住宅の規模が小さい場合は確認が必要です。
「建て得」ライフ(ライフE)
「建て得バリュー」で対象になるのは「ZEH」のみ。
「Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)」「ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)」は対象外。
対象を「Nearly ZEH」「ZEH Oriented」まで広げ、狭小住宅向けに容量基準を緩和したのが
「建て得ライフ(ライフE)」です。
太陽光発電の設備・システムは実質無料ですが、工事費の負担があります。
「Nearly ZEH」「ZEH Oriented」って…?
家の性能が十分でも、寒冷地域や積雪量が多い地域、あるいは都市部の狭小地など、ZEHの基準を満たすことが難しい場合も。
そんな、ZEHに準じた基準として
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)
という基準が制定されています。
Nearly ZEH(ニアリー ゼッチ)
Nearly ZEHは、1年間の一次エネルギー消費量を75%以上削減できる住宅のことです。——————————————
Nearly ZEHは、太陽光発電などによって創エネが十分行えない地域のみが対象です。寒冷地(地域区分1または2地域)、低日射地域(日射区分がA1またはA2の地域)、多雪地域(垂直積雪量100cm以上)が対象地域ですから、北海道・東北および日本海側の地域や雪が多い地域が中心となります。
ZEH Oriented(ゼッチ オリエンテッド)
home tag byTOYOTAHOME 【注文住宅】ZEH(ゼッチ)とNearlyZEH(ニアリーゼッチ)の違いを分かりやすく解説!
東京23区などの都市部において、太陽光発電などによる創エネが十分にできない場所を対象にしたものがZEH Orientedです。対象となるのは、都市部狭小地に建築された住宅のみ。都市部狭小地とは、北側斜線制限の対象となる用途地域(第一種および第二種低層住居専用地域並びに、第一種および第二種中高層住居専用地域)等であって、敷地面積が85㎡未満である土地のことです。ただし住宅が平屋建ての場合を除きます。
ZEHとNearly ZEH、ZEH Orientedを分けるのは、
「家の性能」云々より「建てる環境」と言えるね
「建て得」スマイル(スマイルE)
条件を「改正省エネ基準」まで広げ、容量基準をもう少し緩和したのが「建て得スマイル(スマイルE)」です。
2025年4月より、全ての新築住宅への省エネ基準適合が義務化が予定されています。
そのあたりを見越して、対象を広げる狙いがあるように思います。
ここまで条件を広げれば、ローコスト住宅を含む全ての新築住宅が導入できるようになるね。
工事費用は「建て得ライフ(ライフE)」よりも負担が大きくなります。
その代わり、Nearly ZEH、ZEH Orientedについても、容量基準が更に緩和されています。
「建て得ライフ」で容量基準をクリアできなくても、「建て得スマイル」であればクリアできる可能性があります。
「建て得」でんち(でんちE)
建て得バリュー、建て得ライフ、建て得スマイルでは蓄電池を導入することはできません。
唯一、蓄電池を導入できるプランが「建て得でんち」です。
「建て得バリュー(バリューE)」+11.5kWhの蓄電池
=「建て得でんち(でんちE)」
という感じ。
(蓄電池への充電を含めた)使用電力を超える余剰電力をLTSPに譲渡する
という条件は他の3プランと変わりません。
但し、専用の蓄電池本体と工事費含めて2,200,000円の費用がかかります。
「建て得」自体はとってもおすすめなんだけど、ここまでの費用をかけるなら、他の制度もちゃんと調べたいのが本音。
専用の蓄電池は導入できますが、他のプラン同様1kW以上の蓄電池を追加で使用することはできません。
設備の寿命や保証は?
太陽光発電の寿命は「パネル」と「パワコン」を分けて考える必要があります。
パワコンは発電した「直流電流」を家庭で使用可能な「交流電流」に変換する装置だよ!
太陽光パネルの一般的な寿命
太陽光パネルはそれ自体に可動部分がないために故障が少なく、法定耐用年数の17年を超えても問題なく使用できるケースがほとんどのようです。
ーーーーーーーーーーーーーーー略ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
各メーカーによる期待寿命は20年~30年とされていますが、それ以上稼働している太陽光パネルが現存しないだけで、実際の寿命はさらに長い可能性もあります。パワーコンディショナーの一般的な寿命
パワーコンディショナーは、太陽光パネルで発電した直流電力を家庭用の交流電力に変換する機械です。可動部分が多いため、その寿命は家電と同様に10年~15年ほどと言われています。
スマートでんきコラムby スマートテック 太陽光発電の寿命はどれくらい? パネルやパワコンの耐久性について
太陽光パネルが30年、パワコンが15年稼働と仮定すると…
パワコンの交換が最低一回は必要になります。
できれば保証でなんとかしたいところだよね
「建て得」の保証は↓以下の通りです。
パワコンは15年以内の故障であれば保証対象。
15年を超えて寿命を迎えた場合は交換費用が必要になります。
わが家のパワコンは一台12万円くらい。
工事費を含めて二台で30~40万円かな?
「建て得」の保証で気を付けなくてはならないのが火事や雷・地震など自然災害が保証対象外というところ。
火災・地震保険で補償が受けられるか確認してから加入しましょう。
「建て得」をおすすめしたいのは…?
まずは
どんな住宅におすすめなのか…?
という観点から。
「建て得バリュー(バリューE)」の条件を満たす、以下の条件を満たす住宅がおすすめです。
- 屋根面積が広い住宅
- 日当たりに影響がない
- 寒冷地でなく・積雪の少ない地域
ミドルコストで平屋を計画しているこのブログの読者層にはドンピシャでおすすめ。
予め大体の情報は頭に入れておこう。
次に、
どんな考え方の人におススメなのか?
について。
手間をかけてでも売電益を稼ぎたい…
という考えではない人におすすめ。
具体的には以下の条件に当てはまる人です。
- 太陽光発電に費用をかけたくない
- 安心できる制度にまるっとお任せしたい
- 運用をシンプルにしたい
- 売電益にこだわらない
契約中は売電益が発生しないため、大きな利益は得られません。
「電気代をリスク無しでお得にしたい」
という人にピッタリ。
逆に言うと。
様々な太陽光発電のシステムの
- 導入コスト
- 発電量
- 売電益シミュレーション
を調べ上げ…
- 住宅メーカーと調整
- 100万単位の初期投資
- あらゆるリスクを負う
…事ができるガッツのある人なら、他の制度で売電益を狙ったほうが良いかもしれない。
「建て得」導入でわが家の節電は?
制度を最大限活かす生活について
わが家は「建て得バリューE」で太陽光発電を導入しました。
見積もりと月々の請求から契約内容をざっくり紹介するとだいたい以下の通り
ソーラーパネル | Pシリーズ |
発電パネルの設置容量 | 12kW |
パワコン | 4.4kW×2台 |
基準価格(税込) | 約3,600,000円 |
特別値引き額(税込) | 約1,900,000円 |
ローン支払金 | 約15,000円 |
FIT売電債権譲渡対価 ※LTSPによるローン支払額 | 約15,000円 |
契約上、設備費・工事費の支払いはありません。
何らかの理由で契約が解除になった場合は、ローン残額はわが家の負担になります。
このまま契約満了したいから、違反に引っかからないように注意しなくては…
では、肝心の
- 発電状況
- 節電への貢献具合
- 月々の電気代
この辺りを2023年の実績で公開していきます。
「建て得」発電量や電気代は?
発電状況は、スマホやタブレットで確認が可能です。
オプションのモニターがあるけど…
ちょっとお高いのでよく考えて購入してほしい。
以下の画像は2023年一年間の使用電力の「発電」「買電」の内訳を表したグラフです。
おおよそ半分を発電で賄う事が出来ています。
支払額の推移は以下の画像の通り。
5月から数か月使用料が爆上がりしているのは、「一晩中除湿器稼働していた」から。※もちろん買電
さすがに電気使いすぎっていう事で辞めさせたよ。
春・秋以外はエアコン稼働しっぱなしなわが家。
それ以外も太陽光発電に頼りすぎてあまり節電の意識はありません…
それでも電気代高騰の折に白目向かなくて済んでいるのでありがたいです。
契約終了後は蓄電池や電気自動車を導入して効率よく発電電力を使うか、売電益で使用電力を相殺するか…。
今のうちから少しずつ考えていこうと思う。
「建て得」を最大限に活かす生活のコツ
昨年の夏ごろ。
発電電力の自家消費率の低さを嘆いて、
どうしたらより効率的に発電力を使えるか?
と考えていました。
発電量の多い夏場は、大半が譲渡電力になるので自家消費率が下がって見えたんだよね
効率的に発電力を使う
=「建て得」を活かしきる
ってことに繋がる。
ポイントは3つです。
- 昼間に家事をする
- タイマーをうまく使う
- 1kW未満の蓄電池を使う
在宅で仕事や家事をするなら、できる家事は昼間に行うのがベスト。
IHクッキングヒーターを使う場合、夕飯の支度も明るいうちに行えば、発電力を最大限活かせます。
仕事で昼間家をあける家庭でも、家電のタイマーをうまく使う事で発電力の自家消費が増やせます。
- 炊飯器
- 食洗器
- ロボット掃除機
- 洗濯乾燥機
我が家はモバイルバッテリーやタブレットの充電を昼間にするよう意識しています。
天気が悪い日はどうやって過ごしてる?
曇り・雨の日でも多少は発電します。
あまり綿密に節電を意識しないほうが精神的にラクです。
無理なく家事コントロールする事が、ストレスなく節電できる秘訣かも、って一年過ごして感じた。
契約に違反しない1kW未満の蓄電池を生活に活かすという手もあります。
災害時への備えとして購入して、日常使いするのはアリかも。
初期費0の太陽光発電を選択肢に加えよう
電気代が容赦なく高騰し続ける現在、太陽光発電を導入したいと考える人は多いはず。
初期投資0円で家の予算を圧迫することなく、導入可能な「建て得」をうまく利用して、賢く電気代節約に繋げよう。
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